妄想と公式をごちゃまぜ。

人物(神さま)紹介


神代~神武紀
▼饒速日命▼長髄彦▼天津彦彦火瓊瓊杵尊▼神日本磐余彦▼天香語山命▼天照大御神▼須佐之男命▼櫛名田比売▼月読尊▼豊宇気毘売







饒速日命(ニギハヤヒ)


高貴なる天然さん。
「天照国照彦天火明櫛玉饒速日命」 (あまてるくにてるひこあめのほあかりくしたまにぎはやひのみこと)が御名。 かの"天孫降臨"で有名な瓊瓊杵尊(ニニギ)の兄。
ニニギが天降る前に既に天降っていたと云う。 十種の瑞宝を奉じ天磐船に乗り河内の哮峰に天降った後、 大倭の鳥見白庭山に移る。 その地の土豪・長髄彦(ナガスネヒコ)の妹の三炊屋媛(ミカシキヤヒメ)を娶り、 生まれた子供は可美真手(ウマシマチ)。 三炊屋媛と結婚する前に高天原でも結婚しており、 このとき生まれたのが天香語山命で またの名を高倉下ともいう。 最終的に自分を奉じて神武に抵抗し続けたナガスネヒコを殺して、神武に帰順する。 一応天津系ではあるので上から目線だが鷹揚でボケ体質。 そのボケは高天原育ちから来るズレなのだが、 その放って置けない様子にナガスネヒコはうっかりキュンときた。 持ち物の十種の瑞宝は使えば死人をも生き返らせるすごい代物。










長髄彦(ナガスネヒコ)

明るく面倒見もいい頼れる邑長。
古事記に「登美毘古(トミビコ)・那賀須泥毘古(ナガスネヒコ)」 書紀は「長髄彦」 これは登美(鳥見)にいた土豪の邑名(長髄)を名前としている。
ニギハヤヒを吾が君として奉える。 妹の三炊屋媛(ミカシキヤヒメ)をニギハヤヒに嫁がせた。 神武がヤマトに入ってきたとき、生駒山で迎え撃ち、 神武の兄の五瀬命に傷を負わせた。 五瀬命はこの傷が元で紀国の雄水門にて死亡。 熊野側から回って再び攻めてきた神武へ 「昔、饒速日と云う天神が天下った。自分は彼を君としている。 天神は二人いるのか。人の国を獲ろうなんてお前は偽者だろう!」 とタンカきるナイスガイ。 このあと神武へ「改へる意無」い長髄彦を、 「本より天神慇懃したまはくは唯天孫のみかといふことを知」 っている饒速日が殺して、長髄の衆を率いて帰順する。 高天原育ちのニギハヤヒの行動に驚かされながらも 惹かれてしまい、彼に仕え護ることを決めた彼は最後、 自ら進んでニギハヤヒに殺させたと云うのが我が家の設定。










天津彦彦火瓊瓊杵尊(ニニギ)

要領が良くて超帝王気質。
我が家での名前は旧事本紀よりの 「天饒石国饒石天津彦彦火瓊瓊杵尊 (あめにぎしくににぎしあまつひこひこほのににぎのみこと)」 で、ニギハヤヒの弟。
アマテラスの子の正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊(オシホミミ)と、 高皇産霊尊(タカミムスヒ)の娘の栲幡千千姫(タクハタチヂヒメ)の間に生まれる。 出雲の大国主に国を譲らせて降臨準備万端のなか 父のオシホミミが降臨するところを、ニニギに譲って日向の高千穂に降臨した。 「天孫降臨」である。 美女の木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)を見つけると求婚し オッケーが出たものの、姉の磐長姫もセットで付いてきた。 姉の方は早々に返還している。 その後サクヤが一夜で孕んだため自分の子かと疑い、 怒った姫は「天孫の子なら無事に生まれるでしょう」と 火をつけた室で子供を出産。こうして葦原中国における皇統がスタート。 祖母のアマテラスはニニギのほうを可愛がっている。 自分の方が日嗣御子であることで兄を下に見て、 笑顔でキツイこと云う恐ろしい子…!










神日本磐余彦(イワレビコ)/神武

逆らうものを組み伏せるのが大好きなドS気質。
記では神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト)と云い 別名を若御毛沼命(ワカミケヌ)、豊御毛沼命とも称する。 紀では神日本磐余彦火火出見尊。ニニギの曾孫。
東に良い土地があると知り、諸皇子および家臣の日臣 (のち道臣。大伴連祖)と大来目(久米直祖)らとともに日向を出発。 筑紫→安芸→吉備と進み河内から上陸し、 生駒山を越えようとして長髄彦の抵抗に遭う。 紀の国から熊野を経てヤマトへ攻めようと進軍している中、 毒気(妖気)にあたり意識を失うが、当時熊野にいた高倉下(天香語山)が 高天原の天照および武甕鎚より授かった剣をイワレビコに持参。 これにより正気を取り戻し、 案内として八咫烏を使わされ進軍。 あくまで抵抗するナガスネヒコをニギハヤヒが討ち帰順してきた事で イワレビコはこれを褒め寵愛した。 大物主の娘という姫蹈鞴五十鈴媛命(ヒメタタライスズヒメノミコト)を 正妃として召し、橿原宮にて即位。漢風諡号「神武」
十種の瑞宝とその力、何より本人が欲しいと 帰順したニギハヤヒをまさに「寵愛」したのは我が家の腐れ設定。










天香語山命/高倉下(タカクラジ)

プライド高めの高天原生まれのニギハヤヒの息子。
饒速日(ニギハヤヒ)と天道日女(アメノミチヒメ)との子で、 ニギハヤヒ高天原が天降るとき共に下ってきた。 ちなみにアメノミチヒメは大国主の娘という説がある。 本紀に、元の名は天香語山で、天降りてからは高倉下となったとある。 高倉下は神武東征の際、熊野において毒気に当てられ重態の神武軍に対し、 高天原のアマテラス及び武甕雷神(タケミカヅチ)から剣を託され それを神武に献上。たちまち毒気は吹き飛ぶ。そののち神武の侍臣となる。
尾張氏の祖であるという。
天降りてから土豪の長髄彦のもとに治まって 再婚した父と新しい家族のことを認めていない。 ニギハヤヒの嫡男位置。 方向音痴は父譲りで、河内から大和へ迷子になった父を探しに来た挙句、 自分も迷子になって熊野にいってしまったというのが我が家のオチです。










天照大御神(アマテラス)

長女気質の女王様。趣味は機織り。
イザナキが死んだ妻イザナミを追って行った黄泉国から逃げ帰り、 禊をした際に左目から成り出でた神。三貴子のひとり。 弟にツクヨミ、スサノヲ。高天原を治める。 書紀において別名に大日孁貴(オオヒルメムチ)とあり、 また、養蚕の神としての一面も記される天津系の太陽神。 スサノヲが挨拶に高天原を訪れ誓約をしたのち暴れたので 天岩屋に引きこもってしまった。 のち葦原中国の大国主に国譲りをさせ、 孫のニニギを降ろす。
葦原中国を欲しがって大国主に国ゆすり(笑)をし、 豊受を専属コックとして丹波から召し出したりと 欲しいものは手に入れたいようです。 しかし天皇の神殿に共に祀られていた 倭大国魂(ヤマトオオクニタマ)に遠慮して引越しを決意すると云う 気を使う一面もあって、長女の独特の振る舞いを見せる。 その引越しで最終的に伊勢に落ち着くのだが、 その際に連れ回された巫女の皇女の労力はあまり気にしていない そのあたりは、やっぱり長子長女気質。 末弟のスサノヲが生理的に苦手。










須佐之男命(スサノヲ)

親兄弟にいまいち受け入れてもらえなかった元ヤン。
古事記では「須佐之男命」、書紀では「素戔鳴尊」と記されている。 イザナキが黄泉の国から逃げ帰った時に禊をした鼻から成った。 三貴子のひとり。 海原を治めよと云われたが啼きわめいて災いを呼び、 あまりの荒れっぷりに追い出された。(行き先は根の国) そこへ向かう前に姉のアマテラスに会おうと思い、 高天原に向かうもあまりにも荒々しい登場をした為怖がられて、 アマテラスに完全武装の戦闘体制で威嚇される。 誓約(ウケイ)により身の潔白を証明しようとしたが、 姉の強引な無茶ブリに荒れ回り、 アマテラスを天岩屋に引き籠らせた。 諸神はその罪滅ぼしに毛や爪などを切ったり贖いの品を差し出させて追放。 後、出雲に到り、ヤマタノオロチを退治した話は有名。 記では6代後が大国主で義父に、紀は子供が大国主で父親になります。
出雲でクシナダに一目惚れして更生しました。 気持ち的には、高校生ヤンキーがクラスの優等生女子に惚れて、 もうケンカはしないぜ!と誓うような感じ。 良くも悪しくも素直な男。










櫛名田比売(クシナダ)

ぷるぷるうるうる天然系小悪魔。
紀では「奇稲田姫」と記される。 出雲の国津、大山津見神の子の足名椎・手名椎の娘。 姉妹が多数居たが高志のヤマタノオロチに毎年喫われ 自分がその番となった年、スサノヲに救われる。 オロチ退治後はスサノヲの妻となり、 八島士奴美(ヤシマジヌミ)を生んだとされるのが古事記。 大己貴(オオナムチ=大国主)を生んだとするのが書紀。 スサノヲがクシナダとの宮を構えたとき 「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに  八重垣作る その八重垣を」とスサノヲが詠む。 意訳は、嫁をマイホームに閉じ込めたい!である。
惚れさせぶりが計り知れない。
その宮跡にあるという八重垣神社の恋占いは有名で 池に浮かべた紙の上に硬貨を置いて占うのだが、 その沈んだ硬貨を生活費にしているとか何とか。










月読尊(ツクヨミ)

無口で素顔が分からない謎多き男。
記では月読命(ツクヨミノミコト)、紀では月夜見尊・月読尊・月弓尊等記される。 イザナキが黄泉の国から逃げ帰った時に禊をした右目から成った 三貴子のひとり。 夜の国を治めるとされる。 書紀ではアマテラス(日神・大日孁尊)と対比する形で書かれる。 また一書によると海原を治めるとも書かれ、 アマテラスの命で保食神(ウケモチノカミ)の元へ行き、 献上物の食べ物が口から出されたのを知るや汚らわしいとして、 この神を殺してしまう。 この話は記ではスサノヲが食物を口や尻から出した 大気津比売神(オオゲツヒメ)を殺してしまった話と同様。 この流れからも居るんだか居ないんだか謎が謎を呼ぶ人である。
気が付いたらそこに居る影のような存在。 喋らないので何を考えているか分からないが、 丹波に帰りたいと泣くトヨウケの元へ夜な夜な 馬に乗って通ってきてくれているあたり、優しいのかもしれない。










豊宇気毘売(トヨウケ)

料理の腕はピカイチ。世話焼きのお人好し。
記における天孫降臨の際の「登由宇気神」と同じとされる。 豊かな食物(宇気)の女神の意味。 「大殿祝の祝詞『延喜式』」の中には「是は稲の霊なり」とある。 もともとは丹波にいた神。 天照が定住の地を求めて大和を出て旅をした時に、 一番最初に宮を置いたところ(吉佐宮)の奥に家があった。 その旅も伊勢に終わりしばらくしたある日、 天照が雄略天皇の夢枕に現れて 「同じ場所に居るのしんどくてさー、その上食事も美味しくないのよね。 だから丹波の真奈井に居るわらわの料理人の豊受を呼んできてー」 と云ったが為に現在、伊勢神宮の外宮に住まわされている。
天照に気に入られたのか呼び出しを食らった挙句、 専属料理人として伊勢に住まわされたと云う丹波が実家の神様。 実家の見晴らしは絶景(日本三大名所・天橋立)。 ちょっと気が弱い。 少年のようですが女の子です。 実家に帰りたくて泣いているのを慰めるためなのか、月読が夜な夜なやってくる。